ウイスキーとは【ウイスキーの定義】
ウイスキーとは
「ウイスキーとは?」ときかれたとき、皆様はどのようにお答えしますか???
私は昔こんな言葉を聞いたことがあります。
日本酒を蒸留すると焼酎
ワインを蒸留するとブランデー
ビールを蒸留するとウイスキー
と、、、
なるほど、わかりやすい説明です。
わかりやすさでいうと合格点かもしれませんが、
正解かと言われると、「?」マークがつきます。
日本酒はお米が原料ですが、焼酎には芋焼酎や麦焼酎などもあります。
ビールにはホップを使っていますが、ウイスキーにはホップは使っていません。
ホップはビールに苦みや香りを与え、泡持ちをよくする効果がありますが、
ウイスキーには泡持ちは関係ないですもんね。
発泡性じゃないので。
では、「ウイスキーとは?」と聞かれた場合、
1.穀物を原料としている
2.糖化、発酵、蒸留をしている
3.木樽熟成をしている
と答えるのが良いかと思います。
この3つが、ウイスキーの定義なのです。
1.穀物を原料としているとは、
大麦、ライ麦、小麦、オート麦、トウモロコシなどです。
2.糖化、発酵、蒸留をしているとは、
発芽させた麦(麦芽=モルト)に含まれる酵素を使って、穀物のでんぷん質を糖に変え(糖化)、
次に、その糖を酵母菌を使ってアルコールと二酸化炭素に変え(アルコール発酵)、
そして、出来上がったアルールを含んだ液体を加熱し、アルコールを気化させます。
気化したアルコールを冷やして液化することで、
より高いアルコール濃度のお酒が抽出できます(蒸留)。
ここまでで出来上がったお酒は、まだウイスキーとは呼ばれません。
ニューポッドと呼ばれる無色透明の刺激の強いお酒です。
このニューポッドを木樽に詰め何年も、十何年も、さらに何十年も熟成させ、
ようやくウイスキーとなるのです。
これがウイスキーの定義の3.木樽熟成をしているです。
木樽熟成で起こるウイスキーの変化
この長い木樽熟成中にウイスキーは色が琥珀色へ変化していったり、
味わいがまろやかに変化していくのですが、
良い変化ばかりではありません。
お酒が蒸発していきますし、アルコール度数も下がっていくのです。
お酒が蒸発すると量が減りますね。
量が減ると、商品としてのウイスキーの数が減ります。
値段が上がるわけです。
さらにアルコール度数も下がると、実は値段が上がるのを皆様ご存じですか?
熟成の短いウイスキーは、実はアルコール度数が高く(50%~60%)、
それを加水して(水を加えて)、アルコール度数を40%ぐらいに調節して販売しているのです。
水を加えると量は増えますね。
商品本数が増えるのです。
しかし熟成が長いと、お酒が蒸発すると共にアルコール度数が下がります。
アルコール度数が40%に近づけば近づくほど加水(加える水)の量が減り、
商品の本数は増えません。
なるほど、オールド・パー12年が5,000円ほどで買えるのに対して、
オールド・パー18年が10,000円を超えるのは、こういう理由なのですね。
こうやって少しウイスキーのことを知ると、
ウイスキーの味わい方や向き合い方が変わってきて、さらに楽しめますね。
今夜はジョニー・ウォーカー・ブラックラベル・12年を、
トワイスアップ(ウイスキー:常温の水=1:1)で楽しんでみようと思います。
皆様も楽しいウイスキーライフをお過ごしくださいませ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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