ビール？ビールテイスト？

 

ワイン、ビール、日本酒、ウイスキーにブランデー、、、

いろんなお酒がスーパーなどで買える今の世の中ですが、

やはり気軽に買われるのはビールではないでしょうか。

スペインワインを扱う者としては少し残念ですが、

そんな私もビール大好きです。

 

先日もついつい新しい商品が出ていたので買ってしまいました。

 

 

「ちょっと待てよ！ビールじゃないじゃないか！！！」

と思われた方、さすがお酒好き。

ビールではありません。

新ジャンルと言われるビールテイストのお酒です。

 

よくビールとひとくくりにされているお酒ですが、

酒税法という法律の関係上、ビール、発泡酒、新ジャンルという3つに分類をされています。

消費者の立場からすればビールテイストのお酒もビールの親戚のようなお酒ですよね。

ビールを飲みたいけど高いから、ビールのようなお酒を飲むわけであって、、、

生産者もビールを飲んでほしいけど、高くてなかなか買ってもらえないから、

なるべくビールに近い味わいのお酒をお手頃な値段で造るわけであって、、、

そうでないと、ビールに似せる必要性がありません。と私は思っています。

個人的な意見ですみません。

 

しかし、法律で決まっている以上、

生産者や販売者はビールとビールテイストの違いをはっきりさせなければいけませんし、

消費者はお金を払っている以上、理解しておかないと、

あとあと騙した、騙されたなんて話になりかねません。

友達や家族など親しい関係の人たちと飲むシチュエーションぐらいであれば、

ビールテイストを「このビール美味しい」と言っても大ごとにはならないと思いますが、、、

 

ではこのビール、発泡酒、新ジャンルの3つには一体どのような違いがあるのでしょうか？

 

 

 

ビール、発泡酒、新ジャンルの値段による違い

 

では、まず値段の違いから見てみましょう。

現在、お店で売られている値段が高いほうから

 

ビール　＞　発泡酒　＞　新ジャンル

 

となっています。（お店によって違いがあるので、具体的な価格は控えます）

これはお酒に課せられている税金、酒税も大きくかかわっており、

 

ビール1本（350ml）につき77円

発泡酒1本（350ml）につき47円～62円

新ジャンル1本（350ml）につき28円

 

の税金が課せられております。

ただ2020年10月から2026年までにビール系飲料の税金は段階的に変更になり、

最終的に約55円の一本化となる予定です。

それにより販売価格がどう変わっていくのか、

私も消費者側の立場からすると楽しみです。

 

 

 

ビール、発泡酒、新ジャンルの原料による違い

 

次に、原料による違いを見ていきます。

まずビールと発泡酒の簡単な定義です。

 

ビール：麦芽の使用量が50％以上で、国が認めている副原料の使用は麦芽の5％以内

発泡酒：麦芽の使用量が50％未満、もしく副原料の使用が麦芽の5％を超える

 

次に、新ジャンルの定義です。

実は新ジャンルは次の二つに分けられています。

 

「麦や麦芽以外のものを原料としている」

 

と

 

「発泡酒にその他のアルコール飲料（麦由来のスピリッツなど）を加えたもの」

 

です。

 

新ジャンルの缶を見てみると、

 

 

その他醸造酒（発泡性）とリキュール（発泡性）がそれぞれ書かれています。

 

 

その他醸造酒（発泡性）＝「麦や麦芽以外のものを原料としている」

 

もので、

 

リキュール（発泡性）＝「発泡酒にその他のアルコール飲料を加えたもの」

 

です。

 

原料を見てみると、

その他醸造酒（発泡性）は

 

 

ホップ、糖類（国内製造）、大豆たんぱく、酵母エキス

 

麦という文字が一つもありません。もはやビールテイストを目指した別のお酒です。

 

リキュール（発泡性）は

 

 

発泡酒（国内製造）（麦芽、ホップ、大麦）、スピリッツ（大麦）

 

原料の発泡酒は麦芽、ホップ、大麦で造られているのでビールに近いですね。

スピリッツも大麦由来のものですので、ビールテイストを目指したビールに近い酒です。

 

今回、写真には、

その他醸造酒（発泡性）にKIRINののどごし＜生＞

リキュール（発泡性）にSAPPOROの麦とホップ＜ザ・ホップ＞を使わせていただきました。

のどごし＜生＞はビールと言うとちょっと違うかもしれませんが（でも、ビールテイストです）、

家族や友達が、麦とホップを持っては「ビール買ってきたよ」って言っても、

感謝のきもちで「ありがとう」って言ってあげてくださいね。

私も家族に麦とホップを持って「ビール買ってきたよ」って言うタイプです。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。