ワインをお家で飲むときのグラス選び
家でワインを飲むためのグラスの話
ワイングラスと言えば、
チューリップ型の足の付いたグラスを思い浮かべるのではないでしょうか。
まさにその通りです。
しかし、一家に一台(いやグラスなので一脚)、ワイングラスがあるでしょうか?
ワイングラスが無いためにワインを飲む機会を失ってる方、
ワインに興味がを持ち始め家でも飲みたいけど、
どんなグラスを買えばいいのかわからない方、
そんな方々に読んでいただけたらと思います。
ワイングラス以外のグラスで飲むなら
職業柄、「家でワインを飲まないんですか?」などという会話をすることが多いのですが、
結構な割合で「家にワイングラスが無いんだよね~」という答えが返ってきます。
「ワインはワイングラスで飲むお酒」というのが浸透してるのですね。
ワインの仕事に携わる者として、とてもうれしく思います。
ただ、ワイングラスが無いがためにワインを飲む機会を失っているのは大変悲しいです。
ビールを飲むときに、
ビールジョッキが無いから、ビールグラスが無いからで、
ビール飲むのを諦めることは少ないと思います。
ビールは缶のまま飲めるようにもなっていますが、
缶から注ぐ場合でも、
特に専用グラスが無くても他のグラスで飲みますね。
極論、ワインも気にせず、
お家にある好きなグラスで飲んでいただければ良いと思います。
ただ、それだとこの記事の意味がなくなりますし、
読んでいただいた方の時間を無駄にしてしまいますので、
「こんなグラスが良いですよ」というポイントを3つだけあげます。
1つ目は、透明なグラス
この理由はワインには白、赤、ロゼ、スパークリングなど見た目の違いがはっきりしています。
私たちのようにワインに携わっている仕事をしていると、
たまに真っ黒のグラスでワインのテイスティング(味見)をすることがあるのですが、
色が見えないと、
赤ワインを飲んでいるのか、白ワインを飲んでいるのかわからなくなる方がいるのです。
ロゼワインは特に白と赤の中間的存在ですので、より色が見えたほうがいいですし、
スパークリングワインは泡立ちを見るのも楽しみの一つですので、
グラスは透明なほうがいいと思います。
2つ目は、あまり大きくないグラス
ワイングラスであればある程度大きなグラスでいいのですが、
普通のグラスだと大きすてワインをなみなみと注いでしまう可能性があります。
お店でワインをグラスで出すときは約120mlで出してることが多いです。
もちろん、お店の都合上もあるのですが、
それ以外に下記のような考えもあります。
ワインはビールの約3倍のアルコール度数があります。
ビールは一缶350mlですね。
ですので、3分の1ぐらいの量の約120mlがちょうどよいのです。
よって、大きすぎるグラスに120mlだと見た目が良くなくなってしまいますので、
小さめのグラスが良いかと思います。
私はいつも1.5杯ぐらい飲むので、
180mlぐらい入れて見た目がちょうどいいぐらいのグラスにしています。
3つ目は、ガラスの厚さがなるべく薄いグラス(なければ普通の厚さで大丈夫です)
またビールで例えるのですが、
ビールを缶で飲むのと、瓶で飲むのと大きく味が違います。
あまりにも味わいが違うので、
ビールメーカーの方に「瓶ビール、缶ビールの中身は違うのですか?」
と尋ねたことがあるのですが、中身は一緒なのだそうです。
瓶のまま飲むとき、瓶の口はとても分厚く、
瓶の口が口に触れる感覚が、味の感じ方を変えてるのです。
ワイングラスの有名メーカーも高価なグラスには薄いグラスを使っています。
もし家にガラスの厚さが薄いグラスがあれば、使ってみてください。
ちなみに私が家でよく使うグラス(ワイングラス以外で)は、
の3つです。
ちなみにワイングラスは酔っぱらった後に、洗うのが大変です。
酔っぱらってると壊す危険性も高くなってしまいます。
だからといって、洗わずに置いておくと怒られますよ。
ワイングラスを購入しようと考えてらっしゃる方へ
少しでもワインに興味を持って、ワイングラスを購入しようかなと考えてくださってる方、
ありがとうございます。
ワインに携わる者として、すごくうれしいです。
ワイングラス選ぶのって難しいですよね。
いろんな形がありますし、値段もピンからキリまであります。
そこでどんなグラスを買えばいいのか、お手伝いできればと思います。
写真に乗っているのは全部ワイングラスです。
これ以外にもワイングラスはいろいろあります。
1つのグラスメーカーで何十種類とある場合もあります。
「なんでそんなにグラスの種類があるの!?」と言いますと、
ワインに使われるブドウの種類によってグラスを分けているからなのです。
「このブドウ品種で造られたワインには、このグラス」のような感じです。
ただこれは、非常に専門性の高いことです。
普段家で使われるグラスは、2種類もあれば十分です。
「2種類も!?」と思われる方、もちろん1種類でも大丈夫です。
③のグラスは、よくレストランでグラスワインの販売に使われる規格のワイングラスです。
非常に凡庸性の高く、赤ワイン、白ワイン、
少しお値段がするワインをレストランでグラス売りをするときは、
このようなグラスを使います。
ワインを120ml注ぐのに形が一定のほうが、どこまで注げばよいか覚えやすいですね。
スパークリングワインは④のようなグラスを使います。
泡立ちがきれいに見えるので、
できればこのグラスでスパークリングワインを飲みたいです。
ただ、「2種類も!?」という方は③のグラスでも十分楽しんでいただけます。
シャンパンの生産地シャンパーニュでも③のグラスでよく飲まれています。
ちなみに①②の大きいグラスはソムリエがワインを選び、
そのワインに合わせてグラスを選ぶときによく使われます。
より専門性の高いグラスです。
⑤の小さいグラスはティスティンググラスと言って、
ワインの味見をする、こちらもワインに携わる人が良く使うワイングラスです。
これらのグラスを使ってはダメだというワケではないのですが、
どれかワイングラスを一つだけ買うのであれば、③が一番使い勝手が良いと思います。
いかがでしたでしょうか。
少しでもワインを飲むためのお手伝いが出来たでしょうか。
ワイングラスを買うのも良し、買わないのも良し。
「家にグラスが無いから」と言わず、
とりあえず、どんなグラスでも良いのでワインを飲んでいただけたら嬉しいです。
ワインが皆様のより身近なものとなりますように、、、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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