スペインワインに歩み寄る

 

スペインは世界トップクラスのワイン生産量とブドウ栽培面積を誇ります。

ワイン生産量に関しては、1位イタリア、2位フランスに次ぐ第3位（2017年データ）

ブドウ栽培面積に関しては、なんと第1位（2017年データ）です。

ちなみにワイン輸出量も第1位（2017年データ）です。

こんな立派な数字を持っているスペインワインですが、

日本における認知度はまだまだ低い気がします。

 

実際、日本のワインの売り場を見てもフランスやイタリアのスペースが大きいです。

レストランでお客様の声を実際に聞いていても、

「ワインはやっぱりフランスだね」ですとか、

「チリワインは安くておいしい」ですとか、

注文されるワインを国別でみても、フランス、イタリア、アメリカ、チリなどは、

お客様から積極的に選ばれることが多いです。

が、スペインワインはおススメしないと選ばれることは、まずありません。

 

スペインワインは日本でまだまだ伸びしろがありそうですね。

それでは、多くの方にその魅力を知って頂きたく、

これから少しスペインワインに歩み寄っていきたいと思います。

 

 

 

 

日本で最も知られているスペインワイン、カバ

 

ワインを飲む人の中で、

カバというスパークリングワインを聞いたことある方は結構いらっしゃるかと思います。

カバはスペインのスパークリングワインで、

特にシャンパン（フランス）と同じ製法の、

 

瓶内二次発酵で造られたスパークリングワイン

 

を指します。

シャンパンはとても高価ですが、カバはお手頃なイメージはありませんか？

まさにイメージ通りで、銘柄にもよりますが、

カバはシャンパンの1/3～1/4程度の値段で手に入れることができます。

同じ製法で造られているのに、これほどお手頃なのはありがたいですね。

実は、シャンパン（フランス）にはより厳しい基準があり、

それをクリアしなければならないので、

同じ製法でも高価なってしまうのです。（他にも理由はあるのですが、、、）

よって普段飲むにはカバ、贈り物などにはシャンパンなど、

シチュエーションごとに使い分けるとよいかと思います。

 

 

 

スペインの有名なワイン用ブドウ品種

 

 

スペインのワイン造りで使われるブドウは他の国と少し違います。

もちろんカベルネ・ソーヴィニョンやメルロ、シャルドネなど、

世界的に有名なワイン用ブドウも栽培はされておりますが、

それらがメインではありません。

以前は、世界に通用するワインを造るため、

これらのブドウが多く使われていました。

しかし、それではスペインらしさが失われることに気付き、

地元のブドウ、地元の伝統、地元のワイン

よって、スペインワインにはその土地のブドウ品種（土着品種）が使われている。

 

スペインのブドウ品種の中でも有名なブドウ品種を4つ紹介します。

 

テンプラニーリョ・・・スペインのもっとも重要な黒ブドウで、高級ワイン用ブドウなどともいわれています。栽培される場所や醸造方法で様々なタイプのワインが造られるため、たくさんの別名があることでも有名です。

 

ガルナッチャ・ティンタ・・・グルナッシュと呼ばれことが多く、南フランス産のものが有名です。このためフランスのブドウと思われることも多いのですが、実はスペインが原産地です。ティンタ（ティント）はワイン用語では赤を示し、この他にガルナッチャ・ブランカと呼ばれる白ブドウも存在します。ブランカ(ブランコ)は白を表します。

 

ベルデホ・・・スペインの白ブドウの中で最も高貴な白ワインを造るといわれています。非常にアロマティックであり、果実味豊かでフルーティーな白ワインから、樽熟成をした厚みのあるボディの白ワインまで造られています。

 

アルバリーニョ・・・主にスペイン北西部で栽培される白ブドウです。『海のワイン』などとも呼ばれ、海の幸と非常に相性がよく、魚介類を好む日本人にぴったりの味わいの白ワインが造られます。

 

もちろんほかにもたくさんあります。参考までに、、、

 

黒ブドウ・・・ボバル、　カリニェナ、　グラシアーノ、　メンシア　など

白ブドウ・・・アイレン、　ゴデーリョ、　マカベオ、　チャレロ　など

 

 

 

スペインの有名なワイン産地

 

 

スペインのワイン造りは3,000年以上の歴史があると言われています。

これはフランスやイタリアに匹敵する歴史の長さで、

フランスやイタリアに有名なワイン産地が多数あるように、

スペインにも有名なワイン産地が多数存在します。

その中で、世界に名を知られた最も有名なスペインのワイン産地はリオハでしょう。

リオハはイギリスの有名なワイン評価誌『デカンター』で、

「世界の生産地で最もお買い得なワインを生産している」と評価されました。

小売価格8～25ポンド（日本円で1,000円台～3,000円台ぐらいでしょうか）の価格帯で、

「もはやリオハに太刀打ちできるものはほとんどない」とまで言わせたほどの銘醸地なのです。

 

他にも有名なワイン産地をいくつかあげます。

 

リベラ・デル・デュエロ・・・スペイン最高の赤ワインともいわれる『ウニコ』を造りだす銘醸地です。『スーパー・スパニッシュ』と呼ばれる世界に通用するワインを多く造りだし、スペイン国内外から注目される有名な高級ワイン産地です。

 

ルエダ・・・白ワインの生産地として有名で、リアス・バイシャス（下記）と共に、スペインの2大白ワイン産地とも呼ばれています。栽培されている主なブドウ品種は、スペインで最も高貴な白ワインを造るといわれるベルデホです。

 

リアス・バイシャス・・・スペインの北西部ガリシア地方の有名な白ワイン産地です。アルバリーニョというブドウ品種で造られた、『海のワイン』とも呼ばれる白ワインを生産しています。日本で多く見られるリアス式海岸、、、その語源はここからきてると言われていて、日本と同じように海の幸が豊富です。また、雨が多く、湿気によるカビ被害から病気を守るため、ブドウ栽培は日本と同じ方法（棚仕立て）で行われています。このように日本と共通点も多いことから、日本人の舌にもぴったりの白ワインを生産している地域といわれています。

 

ペネデス・・・カバ（スパークリングワイン）で有名なワイン産地です。カバ全生産量の約9割が、ここで生産されていると言われています。ペネデスはスペイン第二の都市バルセロナから西へ40㎞に位置します。バルセロナは世界遺産サグラダ・ファミリアがあり人気の観光スポットでも知られていますが、そこにほど近いペネデスは有名かつ人気のワイン産地なのです。

 

 

 

おススメのスペインワイン

 

それでは、おすすめのスペインワインを

赤ワイン、白ワイン、カバ（スパークリングワイン）それぞれ1本ずつ紹介していきます。

 

まず、赤ワインはスペインで最も有名なワイン産地リオハの1本です。

 

【バレンシソ・レセルバ　2011】

 

 

私が実際に飲んで、

「スペインにもこんなにおいしいワインがあるんだ」と驚いたワインです。

正直このワインを飲むまでは、

私も「ワインはやっぱりフランスだね」と思ってたいた側の人間です(笑)

私をスペインワインの虜にした1本です。

 

詳細はこちら

 

 

 

次はスペインの2大白ワイン産地の一つリアス・バイシャスの白ワインです。

 

【グラン・リバド　2017】

 

 

スパニッシュレストランでソムリエとして働いていた時、

この白ワインを出すと大抵の方が納得してくれました。

海の幸が豊富なこの地域で造られるワインは、

やはり魚介を好む日本人の舌にぴったりの相性なのだと改めて感じさせられました。

フレッシュで爽やかな辛口白ワインです。

 

詳細はこちら

 

 

 

最後はカバ、日本で最も知られているスペインのスパークリングワインです。

 

【パレス・バルタ　ブリュット　NV】

 

 

以前の私には「カバは安いガブ飲みスパークリング」というネガティブなイメージでした。

このワインはそんなイメージを覆してくれる、

丁寧に造られた、味わって飲みたいカバです。

お手頃な価格なのに、充分満足させてくれる一本です。

 

購入はこちらから

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか？

まだまだお伝えしたいことはあるのですが、

まずは入門ということなので、今回はこの辺りで、、、

わからないことがあれば、何でも、お気軽に、ご連絡ください。

 

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今後も

 

「ワインはやっぱりスペインだね」

 

ですとか、

 

「スペインワインはコストパフォーマンスが高くていいね」

 

と言っていただけるように、

頑張っていきたいと思いますので、

何卒よろしくお願いいたします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。